FAQ

ここではガーデニングについて、初心者から経験者まで皆様からよく受ける質問についてお答えします。皆様をすばらしい球根の世界へご案内するためのお役に立てれば幸いです。

これらの花は他の花に有害となる物質を分泌しないため、同じ花瓶に生けることができます。

球根から育てることもできますし、花壇用やコンテナ用に栽培されたものを購入することもできます。

パイナップル・リリー(ユーコミス・バイカラー)

トロピカルムードを堪能させてくれる球根花で、グリーンがかった白色の小花が集まり40センチほどの細長い花序を形成し、先端はパイナップルのような感じになっています。葉は幅が広く、地表近くに生えます。大き目の容器を使い、奇数の球根を植え付けるとダイナミックな感じが強まります。開花期は7月から8月にかけてで、花が終った後もその独特の容姿を保ってくれます。日当たりが完全な場所かやや日陰になる場所に置きましょう。

カンナ

トロピカルな感じのする褐色ないしグリーンの大きな葉と、赤、オレンジ、ピンク、黄色などの大輪の花を付けます。7月から降霜までの期間、切れ目なく花を咲かせるのにはもってこいの球根花です。地中海地域では、田舎の道路脇などに自生しています。また、アメリカでは鉢植えや庭植え用として人気があります。カンナの根を植え付けるときは、地中2、3センチの深さに横にして埋めます。高い気温と風充分な日当たりを好みます。

ユリ

ユリほど見栄えが素晴らしく、強い印象与える花は他にあまりありません。意外なことに栽培種でも鉢植えに適しており、大半のユリがコンテナでも充分生育します(コンテナは大きいほどいいでしょう)。幅が25センチほどのコンテナであれば、地上からおよそ10センチほどの深さに球根を3つほど植え付けます。初夏から盛夏にかけて開花するアジアティック・リリーや遅咲きのオリエンタルなどが鉢植えに適しています。日当たりは、充分な日当たりかやや日陰が適しています。

アガパンサス

ブルーの美しい花を付ける球根花で、ナイル川流域に分布することから、ナイルのユリと呼ばれています。エキゾチックな風情を漂わせてくれる、コンテナ・ガーデンに欠くことのできないプラントの一つです。花は1メートルほどの高さに生育する茎の上に付きます。一方、葉は輪生し、剣状で明るいグリーンをしています。コンテナは大型のものが適しています(コンテナ1つに球根1~3個を植え付けます)。寒冷地では冬季にコンテナの保護が必要ですが、冬越しすれば翌年も花を一段と見事な花を付けてくれます。見頃は盛夏から初秋にかけて。充分な日当たりかやや日陰が適しています。

ダリアの球根は塊根であり、分球しません。塊根はクラウン(分岐点)のある肥大した根です。クラウンと分けられてしまうと発芽できません。

ダリアを3つ植えるのには鉢の大きさは最低でも直径25センチ必要です。ダリアを植え付ける鉢が大きければそれだけ豊かな花を育てることができます。ダリアは水分を多く必要とします。鉢が大きいほうが水分が不足することがありません。

ナメクジはダリアの葉を食べるため、見つけたらすぐに取り除きましょう。ねずみはダリアの球根を食べることはないため心配はありません。

ダリアは毎週しおれた花を取り除き、十分な日光と水分を与えている限り、7月中旬から霜が降り始める頃まで開花しています。グラジオラスは8月中旬から開花が始まります。天候や日照量によりますが、開花期間はおよそ3週間です。

ダリアは日光が大好きな花です。日光が十分でない場所で育てられたダリアは美しく生長することができません。シェイドガーデンへの植付けはあまりお勧めできません。

球根は乾燥した涼しいところで保管しましょう。できれば乾燥した霜のない車庫や倉庫に保管してください。

購入された際にパッケージの袋に草丈が記載してあるはずです。バラで購入された場合はお店に尋ねてみてください。不明な際は当協会ホームページの’色とりどりの球根‘ページをご覧ください。

春植え球根の原産地は南アフリカや南アメリカなどの亜熱帯地方で、温暖多湿な気候を好み、通常耐寒性はありません。春植え球根は通常、冬に降霜する地域では宿根根草化しない不耐寒性球根に分類されます。

春植え球根のアレンジメントから小さい虫が出てきても特に花には害はありません。以前産み付けられた卵から生まれたものとされますが、通常数日後には飛んでいなくなります。駆除方法としては、洗剤と水を合わせ、変性アルコールを少量加えた液体を花にスプレーします。または虫が完全に飛んでいなくなるまで外に置いておくのがいいでしょう。

夕方になっても春植え球根のアレンジメントを室内に入れる必要はありません。ひんやり涼しい夜の空気に触れることで反ってよい影響を受けます。ただ、雨や風がある時は取り入れましょう。

球根の種類によって、貯蔵に適した温度と湿度が異なります。また、適切な貯蔵条件が判明している球根もあればそうでない球根もあります。球根にとって気候条件が厳し過ぎない場合は、秋のうちに球根にカバーを施し、放植しておくことをお勧めします。アガパンサス、アマリリス・ベラドンナ、クリヌム、カンナ、ユリなど多くの球根植物が冬越しして、翌年一段と見事な花を付けます。さらに、コンテナで栽培した場合は通常、球根をコンテナに残したままコンテナを生育・貯蔵条件の適切な室内に移動させるのがベストです。

花瓶での花もちをよくするために栄養剤を与えることをお薦めします。

春植え球根は開花時期を人為的にずらすことが困難なため、切花の販売も夏の間だけになります。チューリップ、ヒアシンス、スイセンなどの秋植え球根の場合、冬期(寒い時期)に球根内部で行われる化学反応の後に葉や花が生成されます。春植え球根はこの寒い時期の化学反応を行わないため、開花時期を人為的にずらすことができません。春植え球根は気温、日照時間、土壌の状態と温度などの様々な要素によって開花します。

花を生ける際は大きな花瓶に入れることをお薦めします。水を新鮮に保つためにも、また水不足にならないためにも大きな花瓶で生けましょう。特に春植え球根は多量の水を吸収するため、大きな花瓶を用意するのが良いでしょう。

ポットの下に皿を置くことにより、水分を保持することができます。また皿があることで鉢の土に水分が足りているかどうかも確認できます。それでも鉢は底に穴が空いているものを使用しましょう。

春植え球根は、地中の温度がおよそ13℃になったころが植え付けの時期です(これよりも低い温度では、根の生育が悪く、根が腐り易くなってしまいます)。春植え球根は他のプラントが生育する環境であればどこでも生育します。

春植え球根は霜が降りている時期は植え付けないほうがよいでしょう。一般的には、霜の心配のない5月中旬くらいが植付けに適しています。

はい。用土をコンテナに4分の1から3分の1程度入れ、その上に球根を置きます(球根についている注意書きを参考にしてください)。その上にまた用土を入れます。その際、マルチングや水遣りに備えて、コンテナの最上部を2、3センチ余すようにします。コンテナ内部に水が貯まると根が丈夫に育たないので、コンテナは底に排水口のあるものを選びましょう。

庭に植えた球根はあまり多くの水を必要としません。しかし根を生長させるためには少々水分が必要になります。もしお庭の土が非常に乾いていて、その週に雨が降る予定がないのであれば水を与えることをお勧めします。

袋から出てきたハエは球根には特に悪い影響は与えていません。球根の表皮に産み付けられていた卵から孵ったものだからです。この場合は球根を袋から取り出し、植付けまで乾燥した場所で保管しましょう。

球根はどのような土壌でも植え付けることができます。ただし砂を多く含んだ土の場合、粘土質の土よりも夏の間は水分を必要としますのでこまめに水をあげましょう。

春植え球根はすこし暖かくなってきたり、湿気を経験したりすることによってで発芽します。実はほとんどのお店では店内の温度は球根にとっては高すぎであり、また、ビニール袋の中は湿度も上がります。球根から芽が出てくることは、球根自体が生きていることの証明であるので問題はありません。ただし、購入した時点で発芽していたら袋から取り出し、植付けるまでは涼しい場所に保管することが大切です。また、その場合はなるべく早く植付けを行いましょう。