その他の原種チューリップ

科目: Liliaceae

中央アジアからスペイン、ポルトガルに至る一帯に、およそ150種のチューリップの野生種が存在すると考えられています。これらの「原種」は、一部が一定 数量生産されているものの、大半は一部のチューリップ愛好家が興味の対象としているに過ぎません。しかし、なかには一般の園芸愛好家にとっても大変魅力的 なものがあります。一方、野生植物が次々に絶滅していくなかで、野生種への関心は次第に高まりつつあり、このような流れを反映して、1997年には原種の ひとつ、チューリップ・タルダがオランダで「バルブ・フラワー・オブ・ザ・イヤー」(その年もっともお薦めの球根花として認定された品種に与えられる賞) を受賞しました。店頭に並ぶチューリップ・タルダの球根サイズは 6/8 から 8/10 で、通常のチューリップよりも小粒ですが、簡単に宿根草化させることができます。