スイセン

バネ flowering bulb

花色 : 白、黄、オレンジ、赤、ピンク

花期 : 2~3月

植える深さ : 大きな球根:20cm、小さな球根:12.5 cm

植える間隔 : 大きな球根:7.5 cm、小さな球根:2.5 cm

日当たり : 終日日照から終日日陰まで

植える場所・用途 : 野原、花壇、コンテナ、ボーダー、ロックガーデン、切り花など全ての用途

スイセンは、チューリップ、ヒアシンス、クロッカスなどと共に、秋植え球根花の中でも主要な球根に数えられるもののひとつです。スイセンは、庭植えの用途 で広く使われています。これは、スイセンが耐寒性をもち、また多年草化しやすいこともが理由としてあげられます。また、様々な用途で使えること、花色と花 形が豊富なこともスイセンの人気を支えていると言えます。特に黄色の大杯スイセンは、あたたかな春の訪れを告げる花として愛されています。‘野生種’をど のように定義するかによりますが、野生種も種類が豊富です。通常、(亜種や品種は数に入れず)26種と数えられています。これらに加えて、何百もの園芸品 種が知られています。もっとも重要な花色は黄、白、オレンジレッド、オレンジ、サーモンです。多くの品種が副花冠(ラッパ型またはカップ型)と花被(花 弁)の色で特徴づけられます(微妙な差異の場合もあります)。ヨーロッパ(特にスペインとポルトガル)では、スイセンは野生で多くみられます。16世紀と いう早い段階から、人々(特にイギリスとオランダの)はスイセンに関心を持ち始めました。今日でも、イギリスとオランダの2カ国は、世界中でもスイセン栽 培におけるリーダーとして知られています。庭植え用としてはもちろんですが、スイセンは切り花としてもとても重要で、さらに鉢植えとしても利用されていま す。スイセンには、甘い香りをもっている品種があることもあげられます。実際、全てのスイセンに耐寒性があり、マイナス10℃以下の環境にも耐えることが できます。例外は、タゼッタ・スイセンのみです。

植え付けのヒント

スイセンはどんな用途にも向き、庭ではチューリップやヒアシンスといった球根花よりも幅広い用途があります。ヒアシンスや特定のグループのチューリップが スイセンをしのぐ唯一の利用法は、花壇植えといえるでしょう。スイセンの大きな利点は、庭で多年草のように生長することです。これに加え、開花期が早いこ とも、宿根草ボーダーにおいて欠かせない植物となっている理由です。夏に色とりどりの花が咲くよう宿根草を植えたボーダーは、特に早生の球根植物と組み合 わせることで魅力的なものとなります。スイセンは、この種の植物のまさに代表格といえるでしょう。スイセンは、宿根草がまだ生えていないか生長し始めの段 階で、単体で美しい花姿をみせ、その後、宿根草の葉がスイセンの枯死した葉を覆い隠してくれます。

ユーフォルビア・ポリクロマ(Euphorbia polychroma)、ベロニア(Beronia)、プリムラ(Primula)、プルモナリア(Pulmonaria)、プルサチラ (Pulsatilla)、アルケミラ・モリス(Alchemilla mollis)、ブルネラ・マクロフィラ(Brunnera macrophylla)といった早生の宿根草と、ヘレボルス(Helleborus)の種のような晩生の宿根草は、スイセンと美しい組み合わせとなりま す。その他、樹冠から日がさす潅木や樹木の下に植え付けるのもよいでしょう。スイセンは、ある程度の日陰ならば問題なく開花する特長があります。一斉に開 花する潅木(開花期がおよそ3~4月のもの)とスイセンの組み合わせは、とても魅力的です。例えば、スピレアエ・アルギュタ(Spireae x arguta), アマランシア・ラマルキー(Amelanchier lamarckii)、ダフネ・メゼレウム(Daphne mezereum)、コリロプシス・ポーシフローラ(Corylopsis pauciflora)、マグノリア・ステラータ(Magnolia stellata)、ロードデンドロン‘プラエコクス’(Rhododendron ‘Praecox’)、マホニア・アクイフォリウム(Mahonia aquifolium)、スピラエア・ツンベルギー(Spiraea thunbergii)、スキミア・ジャポニカ(Skimmia japonica)、プルニス・トリロバ‘プレナ’(Prunis triloba ‘Plena)のようなものとの組み合わせが考えられます。スイセンをかっちりとした印象をもつ常緑の潅木やコニファーの傍に植えることについては、多く の議論がなされています。こういった場所では、明るい黄や白とのコントラストが、喜びにあふれた雰囲気を演出してくれます。スイセンはまた、ビンカ・マイ ナー(Vinca minor)、パシサンドラ・テルミナリス(Pachysandra terminalis)、ラミアストラム・ガレオブドロン(Lamiastrum galeobdolon)、ヘデラ・ヘリックス(Hedera helix)といったグラウンドカバー植物の間に植え付けるのにも利用できます。

スイセンは多年草化させるのに大変適しており、宿根草の間に植え付けたり、潅木の下やグラウンドカバー植物の間に植え付けるのもよいでしょう。葉が枯死す る前に芝刈りをしないという条件下でなら、芝生に植え付けることもできます。その場合、年のうち最初の芝刈りは、スイセンが地表から姿を消してから6週間 後まで待つか、スイセンの間をぬうようにして芝刈りをするかします。多年草化させるのに、適した特定の品種が存在します。具体的な品種としては、シクラミ ネウス種の品種:‘フェブラリーゴールド’、‘ジャックスナイプ’、‘ジェニー’、‘ジャンブリー’、‘ピーピングトム’、‘リトルウィッチ’、‘テッタ テット’、‘ジェットファイヤー’等です。その他の品種としては、‘カールトン’、‘アクテイア’、‘ダッチマスター’、‘バレットブロウニング’、‘ビ ルマ’、‘ゴールデンハーベスト’等があります。

スイセンは、鉢植え用として利用されることが増えています。芽出し球根として販売されることもあります。販売される時には、芽出し球根は既に蕾をつけてお り、すぐにバルコニーやパティオに置いて楽しむことができます。この用途で使われる品種は、茎が短く葉が小さい品種です。幅広い用途をもつ‘テッタテッ ト’もその一つで、その他中型のスイセンも使われます。草丈が低く丈夫な茎をもつスイセンに比べ、中型のものは大きな花をつけます。蕾をつけるのも早く、 葉が形成され始めたばかりの頃にすでに目立った花茎が存在しています。特筆すべき品種としては、‘ボージェスト’、‘ピスタチオ’、‘キャメロット’、 ‘ゴールドメダル’、‘モダンアート’、‘ホクス’があげられます。

スイセンはどんな用途にも向き、庭ではチューリップやヒアシンスといった球根花よりも幅広い用途があります。ヒアシンスや特定のグループのチューリップが スイセンをしのぐ唯一の利用法は、花壇植えといえるでしょう。スイセンの大きな利点は、庭で多年草のように生長することです。これに加え、開花期が早いこ とも、宿根草ボーダーにおいて欠かせない植物となっている理由です。夏に色とりどりの花が咲くよう宿根草を植えたボーダーは、特に早生の球根植物と組み合 わせることで魅力的なものとなります。スイセンは、この種の植物のまさに代表格といえるでしょう。スイセンは、宿根草がまだ生えていないか生長し始めの段 階で、単体で美しい花姿をみせ、その後、宿根草の葉がスイセンの枯死した葉を覆い隠してくれます。

鉢やコンテナに植える

まず初めに、草丈が低く葉があまり多くなり過ぎない品種を選びます。コンテナは少なくとも25cm以上の深さで、理想的には30cmの深さのものを選びま す。水はけがよくなるよう、最低限排水用の穴を鉢底と鉢低部に確保します。陶片の層(もしくは粘土層)を底部に敷き詰めると、水が多すぎることによるトラ ブルを防ぐことができます。できれば、鉢やコンテナを、いくつか陶製ブロックを並べた上に置き、排水がさらに良くなるようにします。植え付けの時には、コ ンテナに鉢用土(必要ならば良質の庭用土と混ぜて使う)を縁から10cm下のところまでたっぷりと入れます。そして、よく耕した土に球根をそっと植え付け ます。球根は周囲に向けて大きくなるわけではないので、それぞれの球根がふれるかふれないかくらいの近い間隔で植え付けても大丈夫です。最後に球根に土を かぶせ、軽くならします。コンテナは、通常屋外で管理します。乾燥した天気が続く場合には、水やりが必要となります。アシやワラをコンテナにかぶせるとよ いでしょう。コンテナや鉢に植える方法なら、霜害がひどい時、霜の影響がない場所に移動させてやることができます(但しあまり暖かいところは不可)。その 他、コンテナや鉢を発泡スチロールなどで包む方法があります。鉢やコンテナに植え付けた球根は、庭植えにした球根とは異なり、あらゆる方向から寒さにさら されるため、この方法は効果的です。

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